改訂新版 世界大百科事典 「我観」の意味・わかりやすい解説 我観 (がかん) 1923年(大正12)10月創刊された時論雑誌,総合雑誌。《日本及日本人》を主宰していた三宅雪嶺が,関東大震災を機に政教社と分かれて,女婿の中野正剛とともに発行。雪嶺の哲学的論文,時論がつねに巻頭を飾ったほか,中野正剛,杉森孝次郎,田川大吉郎らが筆をふるい,文芸欄には尾崎士郎,正宗白鳥らが寄稿した。とくに雪嶺の長大な《同時代観》(のちに《同時代史》と改題刊行)の連載が著名。36年6月《東大陸》と改題されるまでに,全150冊刊。44年7月《我観》と復題したが,45年11・12月合併号をもって終刊。執筆者:有山 輝雄 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報