百科事典マイペディア 「我身にたどる姫君」の意味・わかりやすい解説 我身にたどる姫君【わがみにたどるひめぎみ】 鎌倉時代の長編物語。8巻。作者不詳。関白と皇后との密通によって生まれた姫君の周辺の,王家と摂関家の4世代約45年間にわたる錯綜した関係を描く。《風葉和歌集》には巻4までに所収の7首が入集。後半部にあたる巻4以降は中心となる人物はいないまま,現実にはこの時代にはなかった女帝の即位・統治(巻5)や,その妹の前斎宮の乱れた性愛生活が戯画的に描かれること(巻6)など特徴的である。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by