手懐ける(読み)テナズケル

デジタル大辞泉 「手懐ける」の意味・読み・例文・類語

て‐なず・ける〔‐なづける〕【手懐ける】

[動カ下一][文]てなづ・く[カ下二]
動物などを、なつくようにする。「猛獣を―・ける」
面倒をよくみるなどして、味方に引き入れる。「部下を―・ける」
[類語]操る御する丸め込むたらし込む手玉に取る懐柔する籠絡する

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精選版 日本国語大辞典 「手懐ける」の意味・読み・例文・類語

て‐なず・ける‥なづける【手懐】

  1. 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]てなづ・く 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙
  2. 自分になつかせ、したしませる。
    1. [初出の実例]「とうとうあなた、御嬢さんを手馴付けてお仕舞ひたのぢゃがなもし」(出典:坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉七)
  3. なつかせて、味方に引き入れる。
    1. [初出の実例]「手馴づけて置かっしゃりますが、お為でござりまする」(出典:歌舞伎・染竹春駒(1814)大詰)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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