手繰り込む(読み)タグリコム

精選版 日本国語大辞典 「手繰り込む」の意味・読み・例文・類語

たぐり‐こ・む【手繰込】

  1. 〘 他動詞 マ行五(四) 〙
  2. たぐって自分の手もとにとり入れる。たぐって手もとに引き寄せる。〔和英語林集成初版)(1867)〕
    1. [初出の実例]「しめた、釣れたとぐいぐい手繰り寄せた。〈略〉糸はもう大概手繰り込んで只五尺ばかり程しか、水に浸いて居らん」(出典:坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉五)
  3. だんだん他人のものをとってわがものにする。
    1. [初出の実例]「へたに口をきいて、その言葉尻を手がかりに、たぐりこまれたりしてはたまらないからな」(出典:水中都市(1952)〈安部公房〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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