吸寄せる(読み)スイヨセル

デジタル大辞泉 「吸寄せる」の意味・読み・例文・類語

すい‐よ・せる〔すひ‐〕【吸(い)寄せる】

[動サ下一][文]すひよ・す[サ下二]
吸って近くに引き寄せる。「鉄くずを磁石で―・せる」
人の目や気持ちなどをひきつける。「はでな宣伝で客を―・せる」
[類語](1引っ張る手繰り寄せる引き寄せる引き付ける引く引きずる引き絞る手繰る手繰り込む/(2魅する魅了魅惑蠱惑こわく引き付ける心を捉える魅力的蠱惑こわく素敵印象的印象深い感慨深いチャーミング興味津津興味深い面白いエキサイティング心に染みる心に残る心を打つ心を動かす胸を打つ胸に迫る味わい深い

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「吸寄せる」の意味・読み・例文・類語

すい‐よ・せるすひ‥【吸寄】

  1. 〘 他動詞 サ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]すひよ・す 〘 他動詞 サ行下二段活用 〙
  2. 吸って引き寄せる。近くに引きつける。吸いつける。
    1. [初出の実例]「ぢたぢたぢっと吸ひ寄せた」(出典:虎明本狂言・膏薬煉(室町末‐近世初))
  3. 気持、注意視線などを引きつける。
    1. [初出の実例]「満面に男を吸寄せる微笑を滔らして」(出典:社会百面相(1902)〈内田魯庵〉破調)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android