引絞る(読み)ヒキシボル

デジタル大辞泉 「引絞る」の意味・読み・例文・類語

ひき‐しぼ・る【引(き)絞る】

[動ラ五(四)]
弓に矢をつがえて、弦を十分に引く。「弓を―・る」
声などを無理に出す。ふりしぼる。「声を―・って叫ぶ」
強く絞る。「袋の口を―・る」
[類語]引っ張る引く引きずる引き寄せる手繰たぐ手繰り寄せる手繰り込む引き付ける吸い寄せる絞るしぼり上げるしぼり出すしぼり取る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「引絞る」の意味・読み・例文・類語

ひき‐しぼ・る【引絞】

  1. 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 矢を弓につがえて弦(つる)を十分に引く。
    1. [初出の実例]「十二束三伏、忘るる計引しぼりて、切て放つ」(出典:太平記(14C後)一)
  3. 強くしぼる。
    1. [初出の実例]「腰の手のごひ引しぼりめんない千鳥もも千鳥」(出典:浄瑠璃・冥途の飛脚(1711頃)下)
  4. 声をむりに出す。ふりしぼる。
  5. 範囲を非常にせばめる。
    1. [初出の実例]「アメリカとは、その全映像は〈略〉未知の女性に引絞られて来るものになっていた」(出典:記念碑(1955)〈堀田善衛〉)

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