デジタル大辞泉 「手繰る」の意味・読み・例文・類語 た‐ぐ・る【手繰る】 [動ラ五(四)]1 両手で代わる代わる引いて手元へ引き寄せる。「ザイルを―・る」2 物事をそれからそれへと引き出す。一つ一つもとへたどる。「記憶を―・る」[可能]たぐれる[類語]引く・引きずる・引っ張る・吸い寄せる・手繰り寄せる・引き寄せる・引き付ける・引き絞る・手繰り込む 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「手繰る」の意味・読み・例文・類語 た‐ぐ・る【手繰】 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙① 両手を交互に動かしたり、綱状のものを繰ったりして手もとに引き寄せる。手で順々にひき入れる。[初出の実例]「みをのうらのひきあみのつなのたくれともなかきははるのひと日なりけり」(出典:曾丹集(11C初か))② 綱を順々に導き出すように、道筋や話の筋を求めたり、引き出したりする。[初出の実例]「老人の言葉の尾を長く手繰(タグル)と、尻が細くなって、末は涙の糸になる」(出典:草枕(1906)〈夏目漱石〉一三)③ 相撲で、突っ張りで攻めてくる相手の腕をつかみ、引っ張りよせ、相手の体勢をくずす。④ ⇒たくる て‐ぐ・る【手繰】 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙① 両手を交互に動かしたり、綱状のものを繰ったりして手もとにひきよせる。たぐる。② 物事の筋道や話の筋などを求めたり、引き出したりする。たぐる。[初出の実例]「之を手繰(テグ)りて或は不思議の紛乱解くるよしもあらむと」(出典:不言不語(1895)〈尾崎紅葉〉八) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例