打止める(読み)ウチトメル

デジタル大辞泉 「打止める」の意味・読み・例文・類語

うち‐と・める【打(ち)止める/打(ち)留める】

[動マ下一][文]うちと・む[マ下二]
物を打ちつけて落ちないようにする。「表示板を―・める」
《「うちどめる」とも》芝居・相撲などで一つ興行を終える。「今日で巡業を―・める」
(「撃ち止める」とも書く)鉄砲などで撃ち殺す。しとめる。「獲物一発で―・める」
(「討ち止める」とも書く)切り殺す。「一刀のもとに―・める」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「打止める」の意味・読み・例文・類語

うち‐と・める【打止・討留・撃留】

  1. 〘 他動詞 マ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]うちと・む 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙
  2. 物を打ちつけて動かないようにする。
  3. うち殺す。切り殺す。
    1. [初出の実例]「此(ここ)に取籠め、彼(かしこ)によせ合せて、打留(ト)めんとしけるを」(出典太平記(14C後)一四)
    2. 「くみ臥せて、討(ウチ)とめぬ」(出典:浮世草子・好色一代男(1682)四)
  4. 矢や弾丸などを放ってしとめる。
    1. [初出の実例]「猪(しし)打とめしと勘平は」(出典:浄瑠璃仮名手本忠臣蔵(1748)五)
  5. 太鼓などを打つのをやめる。
    1. [初出の実例]「置鼓(をきつづみ)打とめさせ」(出典:申楽談儀(1430)能の色どり)
  6. ( 「うちどめる」とも ) 興行を終わる。
  7. ( 「うちどめる」とも ) 取引市場で、立ち会いを終える。〔取引所用語字彙(1917)〕

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