扶木(読み)フボク

精選版 日本国語大辞典 「扶木」の意味・読み・例文・類語

ふ‐ぼく【扶木】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 東海の日の出るあたりの海中にあるという神木。転じて、朝日のあたっている木。扶桑。
    1. [初出の実例]「望扶木而鳥集。渉滄溟而子来」(出典本朝文粋(1060頃)九・於鴻臚館餞北客詩序〈大江朝綱〉)
    2. [その他の文献]〔淮南子‐墜形訓〕
  3. 神殿の建築に用いられる神木。
    1. [初出の実例]「非事危、早彼扶木之上、猶可副扶木哉者」(出典:伊勢勅使部類記‐上・承安二年(1172)一〇月二六日(古事類苑・神祇五五))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「扶木」の読み・字形・画数・意味

【扶木】ふぼく

扶桑。

字通「扶」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android