投身(読み)トウシン

精選版 日本国語大辞典 「投身」の意味・読み・例文・類語

とう‐しん【投身】

  1. 〘 名詞 〙 水中などにとびこんで自殺すること。みなげ。入水。投水
    1. [初出の実例]「昔采女投身之」(出典古事談(1212‐15頃)五)
    2. [その他の文献]〔呉越春秋‐闔閭内伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「投身」の読み・字形・画数・意味

【投身】とうしん

身をなげすてる。梁・武帝〔断肉経を唱し(をは)る制〕已に身を虎(がこ)に投じ、を貿鷹(ぼうよう)(目の見えぬたか)にくこと能はず。云何(いかん)ぞ反(かへ)つてに他の身(く)らはんや。~各本寺にり、宜しく尼にげ、此のを知らしむべし。

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世界大百科事典(旧版)内の投身の言及

【捨身】より

…仏教で,身を捨てて他の生物を救い,仏に供養する布施行の一つ。捨身の方法は焚身,入水(経典に証例なく,日本にとくに多い),投身,断食,頸縊,自害などがあった。薬王菩薩の焼身(《法華経》),薩埵(さつた)太子の捨身飼虎(《金光明経》),雪山(せつせん)童子の捨身羅刹(らせつ)(北本《涅槃経》)は著名。…

※「投身」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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