抗加齢ドック(読み)こうかれいどっく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「抗加齢ドック」の意味・わかりやすい解説

抗加齢ドック
こうかれいどっく

加齢による体の変化や老化兆候を早期に発見し、早い段階から改善や治療に取り組むための検査、また、それを行う施設。動脈硬化骨粗鬆症(こつそしょうしょう)、寝たきり認知症、癌(がん)などにつながりかねない病的な老化現象を検査し、危険因子を排除して疾病の予防と早期治療を行うことが目的である。アンチエイジングドック、アンチエイジング検査ともいう。

 問診票により体と心の状態、生活習慣の問題を把握したうえで、現在の体の状態を示す老化度と老化危険因子を調べる。代表的な検査内容は、老化度については(1)筋年齢、(2)血管年齢、(3)神経年齢、(4)ホルモン年齢、(5)骨年齢などである。老化危険因子については、血液、尿、唾液(だえき)、毛髪などを検査し、(1)免疫力、(2)酸化ストレス、(3)身体ストレス、(4)代謝や解毒機能などを調べる。これらの検査結果に基づき、受診者は食事や運動の指導を受けて生活習慣の改善を図り、必要な場合には栄養療法や運動療法などの生活療法、サプリメント療法、ホルモン補充や免疫強化療法などの薬物療法による治療を受ける。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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