病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「抗酸菌症治療剤」の解説
抗酸菌症治療剤
《リファブチン製剤》
ミコブティン(ファイザー)
抗結核剤のリファンピシン製剤を改良した抗菌剤で、結核症、マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症を含む非結核性抗酸菌症(この菌は自然環境に広く存在している点が結核菌と異なり、ヒトからヒトへの感染はなく、したがって排菌者を隔離する必要もない)、HIV感染症患者における播種性MAC症の発症抑制に用いる薬です。この薬は、リファンピシン製剤の使用が困難な場合に用います。ほかの抗HIV薬と相互作用が少ないという特長があります。
①肝機能異常、
②また、吐き気・嘔吐、腹痛、下痢、
このような症状が現れたときは、医師に相談してください。
①カプセル剤で、1日1回の服用です。この薬の服用で、尿や便、皮膚、唾液、たん、汗、涙液などが橙赤色になることがあります。ソフトコンタクトレンズが着色することがあります。
②この薬の成分またはリファンピシン製剤に対し過敏症の既往歴がある人や、ポリコナゾール製剤、グラゾプレビル水和物製剤、エルバスビル製剤、ダクラタスビル塩酸塩製剤、アスナプレビル製剤、チカグレロル製剤を使用中の人は使えません。
③重度の肝・腎機能障害のある人及び妊婦は医師に相談してから用いてください。また、この薬を使用中は長期的に血液及び肝機能検査や腎機能検査を受けてください。
④ほかの薬を使う場合は必ず医師に相談してください。
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