抜け出す(読み)ヌケダス

デジタル大辞泉 「抜け出す」の意味・読み・例文・類語

ぬけ‐だ・す【抜け出す/脱け出す】

[動サ五(四)]
こっそりその場を離れて外へ出る。抜け出る。「宴会を―・す」
競っているものの中から、一つが抜けて先へ行く。「混戦から―・す」
好ましくない状態から離れ出る。「スランプから―・す」
抜けはじめる。「毛髪が―・す」
[類語]脱する脱出脱却脱走

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「抜け出す」の意味・読み・例文・類語

ぬけ‐だ・す【抜出】

  1. 〘 自動詞 サ行五(四) 〙
  2. 中から外に出る。
    1. (イ) 仕切られた場所から外へ出る。また、こっそりと出る。
      1. [初出の実例]「ソッと抜(ヌ)け出(ダ)して里へ遊びに行く」(出典:当世少年気質(1892)〈巖谷小波〉五)
    2. (ロ) 競っているものの中から抜けて先に出る。
      1. [初出の実例]「殆ど諦めかけてゐたやうな馬が、最後の直線コースにかかると急に馬ごみの中から抜けだして」(出典:競馬(1946)〈織田作之助〉)
    3. (ハ) ある状態から離れ出る。
      1. [初出の実例]「ほら貝を天下泰平に成たから山へ埋てしまったのがだんだんそだってこんどぬけ出(ダ)して」(出典:安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉二)
  3. 抜け始める。「毛がぬけだす」

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