抜毛癖(読み)ばつもうへき(その他表記)trichotillomania

翻訳|trichotillomania

改訂新版 世界大百科事典 「抜毛癖」の意味・わかりやすい解説

抜毛癖 (ばつもうへき)
trichotillomania

体毛,とくに頭髪を自分の手で引き抜く症状で,10歳代の女子に多い。引き抜いた部分は髪がうすく,不格好になるが,それを承知でなおも引き抜かないではいられないという強迫的衝動抜毛癖の本質があり,神経症の特異な一型とされる。抑圧できない怒りや攻撃性を抜毛によって解消しようとするという説明が通例だが,自慰行為の代償,または自慰への欲求防衛であるという見方もある。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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