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攻撃性 こうげきせいaggressiveness

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世界大百科事典 第2版の解説

こうげきせい【攻撃性 aggressiveness】

動物に攻撃的な行動をとらせるような内的状態。攻撃性の起源,その本質については諸説があるが,ここではまず動物行動学の立場から論じる。
【動物における攻撃性】
 ふつう動物が攻撃的な行動をとる局面は大きく二つに分けることができる。一つは他個体が接近してくるときで,これに対しては威嚇的な攻撃性がみられる。もう一つは他個体によってみずからの生命がおびやかされるような状況に陥ったときで,このときには防衛的な攻撃性がみられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

攻撃性
こうげきせい
aggressiveness

相手に対して物理的、肉体的、言語的、社会的になんらかの損傷を与えようとする行動をとりやすい傾向ないし性質のこと。攻撃性がどのようにして形成されるかについては、諸説がある。イギリス社会心理学者のマクドゥーガルらの本能論では、人間行動の基盤をなす本能の一つとして闘争本能をあげる。フロイト精神分析理論では、攻撃は広い意味にとられ、治療過程における患者の治療者への抵抗、エディプス状況における子供の親に対する反抗、自殺のような自分に向けられた損傷行動も攻撃とみなされ、その根源として生物学的に固有な攻撃本能(ないし破壊本能、死の本能)が考えられた。オーストリアの動物行動学者ローレンツらの比較行動学でも、生物学的に固有な攻撃本能が仮定されている。このほか、欲求が満たされないと攻撃行動が生起するという「欲求不満→攻撃」仮説を主張する者(ミラーN. E. MillerとドラードJ. Dollard)、攻撃は社会的に学習される点を強調する者(バンデューラA. Bandura)などもいる。[辻 正三]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の攻撃性の言及

【侵略】より

…自衛措置のような正当な理由もなしに,武力攻撃によって他国領土を剝奪すること。何をもって侵略行為とするかの具体的な内容を明示することは困難な問題である。侵略側は決まって,自己の侵略行動を否定したり,また自衛や勢力均衡の保持のためなどとして正当化したり,あるいは被侵略側に責任を転嫁したりする。後述のように国連の安全保障理事会は,武力紛争が発生した場合,どちらが侵略国で,どちらが被侵略国(自衛権行使国)であるかを認定できることになっているが,その認定は事実上,政治的要素や拒否権の発動によって容易ではない。…

※「攻撃性」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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