日本歴史地名大系 「押坂神社」の解説 押坂神社おしさかじんじや 兵庫県:朝来郡山東町喜多垣村押坂神社[現在地名]山東町喜多垣押坂山麓の押坂に鎮座。旧村社。祭神は大国主命とも(兵庫県神社誌)、彦坐王ともいう(但馬考)。創建年代は未詳ながら、天平九年(七三七)の但馬国正税帳(正倉院文書)にみえる「朝来郡押坂神」を当社とする説がある。森の八幡社に比定する見解もある(神祇志料)。この正税帳には朝来郡粟鹿(あわが)神社・養父(やぶ)郡養父神社(現養父町)・出石(いずし)郡出石神社(現出石町)とともに記載され、但馬国庁から「押坂神戸租代」として四九束九把が支給され、押坂神戸調の三匹一丈五尺を直稲一九五束で買充てている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報