デジタル大辞泉 「押込める」の意味・読み・例文・類語 おし‐こ・める【押(し)込める】 [動マ下一][文]おしこ・む[マ下二]1 押して、中のほうへ入れる。無理に入れる。押し込む。「がらくたを物置に―・める」2 閉じ込めて外へ出さない。監禁する。「奥の部屋に―・める」3 心に収めて口に出さない。「言はぬをも言ふにまさると知りながら―・めたるは苦しかりけり」〈源・末摘花〉[類語]押し込む・詰める・詰め込む・突っ込む・閉じ込める 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「押込める」の意味・読み・例文・類語 おし‐こ・める【押込・押籠】 〘 他動詞 マ行下一段活用 〙 [ 文語形 ]おしこ・む 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙 中に入れて出さないようにする。① 心の中にしまいこんで口に出さないようにする。腹に納める。[初出の実例]「言はぬをも言ふにまさると知りながらをしこめたるは苦しかりけり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)末摘花)② おしつつむ。おおいかくす。[初出の実例]「なにごとを大原山にをし籠てつきせず鹿の鳴きあかすらん〈源顕仲〉」(出典:類従本堀河百首(1105‐06頃)秋)③ 外部とへだてられた狭い所にむりに居させて自由に外出させないようにする。監禁する。とじこめる。[初出の実例]「此の女御の形の美麗並び无ければ〈略〉謀を成して押籠たりけるにや」(出典:今昔物語集(1120頃か)一〇)④ 一括する。ひとまとめにする。[初出の実例]「都督と云官あり、五ケ国も三ケ国もをしこめてあつかう官を云ぞ」(出典:玉塵抄(1563)一二) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例