詰込む(読み)ツメコム

デジタル大辞泉 「詰込む」の意味・読み・例文・類語

つめ‐こ・む【詰(め)込む】

[動マ五(四)]
物を入れ物にできるだけたくさん入れる。「かばんに本を―・む」
十分に食べる。「飯を腹いっぱい―・む」
知識をむやみに覚える。「英単語を頭に―・む」
[類語](1詰める押し込む押し込める突っ込む閉じ込める/(2もりもり食欲がぶっとがぶりぱくっとぱくりもぐもぐもごもごがつがつぱくぱくばくばくむしゃむしゃがっつくむさぼるむさぼり食う大食い食い道楽ぺろっとぱくつくかき込む平らげる食い気食い意地舌なめずりのどが鳴る空腹ぺこぺこ腹ぺこ

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精選版 日本国語大辞典 「詰込む」の意味・読み・例文・類語

つめ‐こ・む【詰込】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 マ行五(四) 〙
    1. 物を入れ物にいっぱいつめる。
      1. [初出の実例]「唐・天竺の宝船に、余多の宝を詰込て」(出典:歌謡・淋敷座之慰(1676)江戸万歳)
    2. 知識などをできるかぎり記憶する。
      1. [初出の実例]「毎日詰込むものはと云ふと、物理だとか歴史だとか、全然精神的の方面には無関係なものだから」(出典:青春(1905‐06)〈小栗風葉〉夏)
    3. 多くの人をせまい場所にむりに入れる。
      1. [初出の実例]「三間打ち抜いて、ぎっしり客を詰め込んだ宴会も」(出典:里芋の芽と不動の目(1910)〈森鴎外〉)
    4. 腹の中に食物をたくさん入れる。十分食べる。
      1. [初出の実例]「お腹(なか)のくちい所ろを我慢して蒸籠(せいろ)のそばを三ツと詰め込みました」(出典:落語・疝気の虫(1891)〈三代目三遊亭円遊〉)
  2. [ 2 ] 〘 自動詞 マ行四段活用 〙 いっぱいにはいりこむ。
    1. [初出の実例]「老若男女みみなれぬさわぎをききつけけんぶつせんとこのやにをしこみむらがりてガラスせうじのあなたにつめこみ」(出典:西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉二)

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