精選版 日本国語大辞典 「押靡て・押並て」の意味・読み・例文・類語
おしなべ‐て【押靡て・押並て】
① すべて一様に。皆ひとしく。総じて。
※万葉(8C後)一・一「そらみつ 大和の国は 押奈戸手(おしナベテ) われこそ居れ」
※太平記(14C後)六「知るも知らぬもをしなべて歎かぬ人は無かりけり」
② (助詞「の」を伴って) なみなみ。普通。
おしなめ‐て【押靡て・押並て】
〘副〙 (「おしなべて」の変化した語) おしならして。平均して。同一と見て。おしなべて。おしなめ。
※花鏡(1424)幽玄之入事「見る姿の数々、聞く姿の数々の、おしなめて美しからんを以て、幽玄と知るべし」
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