(読み)チュウ

デジタル大辞泉 「抽」の意味・読み・例文・類語

ちゅう【抽】[漢字項目]

常用漢字] [音]チュウ(チウ)(漢) [訓]ぬきんでる ぬく
引き出す。抜き出す。「抽出抽象抽籤ちゅうせん
難読抽斗ひきだし

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「抽」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 8画

(異体字)
15画

[字音] チュウ(チウ)
[字訓] ぬく・ぬきとる・ひく・ひきだす

[説文解字]

[字形] 形声
声符は由(ゆう)。由に宙・(ちゆう)の声がある。〔説文〕十二上を正字とし、「引くなり」と訓する。〔左伝、哀十一年〕「矢を抽(ぬ)きて、其の馬を策(むちう)つ」とあり、抜き出して取る意。(りゆう)(留)は溜り水の象形字で、はそれを抜き出す意であろう。抽はその形声の字である。

[訓義]
1. ぬく、ぬきとる、ひく、ひきだす。
2. だす、さく。
3. おさめる、にぎる。
4. 籀(ちゆう)と通じ、よむ。

[古辞書の訓]
名義抄〕抽 ヌク・ヌキイヅ・ノゾク・ハラフ 〔字鏡集〕抽 ハラフ・ヌキイヅ・ヌキツ・ヒク・ノゾク・カイナラス・イタス・ヌク・サク

[声系]
〔説文〕に声として籀を収める。籀五上は「書を讀むなり」と訓し、抽引の義に近い。

[熟語]
抽引・抽印抽繹・抽噎抽捐抽烟抽演・抽芽抽解・抽割・抽換抽脅・抽剣抽繭抽匣・抽子抽矢・抽糸抽収・抽出抽緒・抽象抽奨・抽条・抽心・抽・抽身抽進・抽税抽籤・抽線・抽替・抽・抽腸抽斗・抽頭・抽刀・抽導・抽読抽撥・抽抜・抽付・抽風抽諷・抽分抽揚・抽列・抽裂抽斂
[下接語]
花抽・茎抽・新抽・苗抽・葉抽

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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