拙政園

世界遺産情報 「拙政園」の解説

拙政園

世界文化遺産に指定されている蘇州の古典園林。その中の拙政園は、中国4代名園のひとつでもあり、有名な小説「紅楼夢」の舞台・大観園のモデルともいわれています。もとは唐の詩人陸亀蒙の邸宅でしたが、元代に寺になり、明の時代になって官職を追放された王献臣が故郷の蘇州で寺を買い取り庭園にしたものです。拙政園という名は「閑居賦」の「愚かな者が政治をつかさどる」という意味の一節からとったという説があります。園内は東園、中園、西園の三つに大きく分けられます。敷地の半分以上が大小の美しい蓮池で占められており、特に中園の「遠香堂」からの蓮池の眺めは絶景と評されています。

出典 KNT近畿日本ツーリスト(株)世界遺産情報について 情報

世界の観光地名がわかる事典 「拙政園」の解説

せっせいえん【拙政園】

中国の江蘇(こうそ)省の蘇州(そしゅう)(スーチョウ)にある、蘇州最大の庭園。中国四大名園の一つに数えられ、広さは5haにおよび、造園芸術の傑作といわれている。◇「拙政園」の名称由来は、潘岳が詠んだ閑居賦の一節「拙者之為政(愚か者が政治を行っている)」による。園内は東園、中園、西園で構成され、「水」がテーマの拙政園は、敷地面積の5分の3が池や堀などで占められている。中園の景観は特にすばらしい。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

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