拡張解釈(読み)かくちょうかいしゃく(英語表記)interpretatio extensiva

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

拡張解釈
かくちょうかいしゃく
interpretatio extensiva

法の解釈に際して,法文で用いられている言葉意味を通常の用法よりも広く,拡張して解釈すること。縮小解釈に対する概念である。類推解釈と言葉の可能な意味の枠内であるかどうかで一応区別されうるが,その境界は必ずしも明確ではない。

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デジタル大辞泉の解説

かくちょう‐かいしゃく〔クワクチヤウ‐〕【拡張解釈】

[名](スル)法の解釈において、ある用語につき、一般の意味以上に拡張して解釈すること。→縮小解釈

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精選版 日本国語大辞典の解説

かくちょう‐かいしゃく クヮクチャウ‥【拡張解釈】

〘名〙 法令用語などを、その目的にかなうように、ふつうに使われる意味よりも多少ひろげて解釈すること。

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世界大百科事典内の拡張解釈の言及

【法の解釈】より

…たとえば爆発物取締罰則にいう〈爆発物〉の解釈をめぐって,いわゆる火炎びんがこれにあたらないとされた事例などは,文理解釈によってはなお不明晰であった法文の〈爆発物〉の意味が体系的解釈によって限定された例として挙げられよう。 なお体系的解釈の一種として拡張解釈や縮小解釈が論じられることが多いが,これらは文理解釈によって法文の意味が一応明晰となっているものを,体系的解釈によって拡張したり縮小したりして修正する場合である。拡張解釈の例としては,刑法38条3項の〈法律を知らなかったとしても,そのことによって,罪を犯す意思がなかったとすることはできない〉という規定の〈法律〉の語について,それをその語の通常の意味である国会の議決を経て成立する法律だけでなく命令,条例,規則なども含むと解釈する場合などがあげられる。…

【類推】より

… 類推は私法の領域では比較的自由に行われているが,刑法においては罪刑法定主義により類推解釈が禁止される。この刑法における類推解釈の禁止は,拡張解釈と類推の限界事例において問題とされることが多い。これに関して判例では,旧刑法下で窃盗罪にいう〈財物〉に電気が含まれるとした事例や,過失往来危険罪にいう〈汽車,電車〉の転覆の規定をガソリンカーに適用した事例などがある。…

※「拡張解釈」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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