指斥(読み)シセキ

デジタル大辞泉 「指斥」の意味・読み・例文・類語

し‐せき【指斥】

[名](スル)さし示すこと。また、さし示して非難すること。
「民間志士の短処を―するは」〈鉄腸雪中梅

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精選版 日本国語大辞典 「指斥」の意味・読み・例文・類語

し‐せき【指斥】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 指さして非難すること。面前で非難すること。律では、天皇に対してこれを行なった場合は、八虐の一、大不敬罪に該当し、斬罪に処せられた。
    1. [初出の実例]「指斥乗輿、情理切害」(出典:律(718)名例)
    2. 「力めて罅隙の指斥を容る可き地なからしめんと欲する者に似たり」(出典:匏菴貴稿(1900)〈栗本鋤雲〉暁窓追録補)
    3. [その他の文献]〔唐摭言‐巻一〇・載応不捷声価益振〕
  3. 指さして、はっきり示すこと。指示。指定。〔哲学字彙(1881)〕
    1. [初出の実例]「其の弊害の在る所を指斥(シセキ)すれば」(出典:雪中梅(1886)〈末広鉄腸〉上)
    2. [その他の文献]〔風俗通‐正失〕

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普及版 字通 「指斥」の読み・字形・画数・意味

【指斥】しせき

指摘する。〔晋書寧伝〕孝武(もと)より學を好み、甚だ親愛せらる。疑義るときは、輒(すなは)ち之れに訪(しはう)す。士を指斥して、(い)むこと無し。

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