コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

斬罪 ざんざい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

斬罪
ざんざい

(1) 鎌倉時代刑罰の一つ。断罪,刎刑などともいい,斬首刑のこと。刑の執行は,京都では六条河原,鎌倉では竜ノ口において行われた。 (2) 江戸時代,武士に科せられた刑罰の一つ。死罪下手人と同じく打首 (首) のこと。『公事方御定書』には,小塚原 (千住) ,鈴ヶ森 (品川) のいずれかにおいて,町奉行組同心が刑の執行にあたり,検使御徒目付と町与力がつとめるとある。受刑者の田畑,家屋敷,家財は闕所となるが,その屍体を様斬 (ためしぎり) にすることはない。 (3) 明治初頭の刑法典である『仮刑律』では当初刎首 (ふんしゅ) と命名されていた刑名を明治2 (1869) 年8月斬と改めた。執行方法は斬首。翌3年の新律綱領では単に斬となり,1882年1月1日,旧刑法の施行により廃止。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

デジタル大辞泉の解説

ざん‐ざい【斬罪】

首をきる刑罰。うちくび。

出典|小学館デジタル大辞泉について | 情報 凡例

世界大百科事典 第2版の解説

ざんざい【斬罪】

日本では古代国家の律において規定されている五罪のうち,死罪には絞(こう)と斬との区別があった。斬とは,いうまでもなく殺すのに刃物を用いる方法だが,この区別が現れるのは7世紀半ばといわれ,《日本書紀》大化5年(649)3月条の,蘇我倉山田麻呂(石川麻呂)が反乱の疑いで誅された記事では,〈大臣(おおおみ)の頭(くび)を斬らしむ〉と〈絞(くび)らるる者〉というように,表現が使い分けられている。 中世に入ると絞罪は行われず,斬罪すなわち斬首刑が死刑の基本刑となった。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

大辞林 第三版の解説

ざんざい【斬罪】

首を切り落とす刑罰。打ち首。

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

世界大百科事典内の斬罪の言及

【闕所】より

…私的に所持する財産を官没するもので,公的な支配権の召上げは改易(かいえき)と呼び区別した。《公事方御定書》によれば,鋸挽(のこぎりびき),磔(はりつけ),獄門,火罪,斬罪,死罪,遠島および重追放の諸刑には田畑,家屋敷,家財の取上げが,中追放には田畑,家屋敷の取り上げが,軽追放には田畑の取上げがそれぞれ付加される。これを欠所と称し,武士,庶民を通じて適用したが,扶持人の軽追放においてはとくに家屋敷のみの欠所とする。…

※「斬罪」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

斬罪の関連キーワード長崎県大村市協和町泣いて馬謖を斬る首切り・首斬り小林孫左衛門打ち首・打首宍戸左馬之介竹本長十郎堀田右馬允松虫・鈴虫妲妃のお百藤田小四郎松井市兵衛久光忍太郎岡部三十郎松倉勝家朝倉尚武望月経済橋本左内江藤新平伴林光平

今日のキーワード

姑息

[名・形動]《「姑」はしばらく、「息」は休むの意から》一時の間に合わせにすること。また、そのさま。一時のがれ。その場しのぎ。「姑息な手段をとる」「因循姑息」[補説]近年、「その場だけの間に合わせ」であ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

斬罪の関連情報