捌け口(読み)ハケグチ

デジタル大辞泉 「捌け口」の意味・読み・例文・類語

はけ‐ぐち【×捌け口】

《「はけくち」とも》
水などの流れ出ていく口。「汚水捌け口
商品などの売れていく先。売れ口。「捌け口のない品」
内からあふれる感情などを発散させる対象や、そのための手段・方法。「若さの捌け口を求める」「怒りの捌け口がない」
[類語](2売れ口さばけ口販路売れ先市場

さばけ‐ぐち【×捌け口】

売れ口。はけぐち。
[類語]売れ口け口販路売れ先市場

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精選版 日本国語大辞典 「捌け口」の意味・読み・例文・類語

はけ‐ぐち【捌口・吐口】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「はけくち」とも )
  2. 水などが流れ出ていく出口。また、多量の物や人が出ていく口。
    1. [初出の実例]「吐け口を失った工女の群れは非常口の鉄の扉へ突きあたった」(出典:上海(1928‐31)〈横光利一〉二三)
  3. 商品などの売りさばきさき。販路。
    1. [初出の実例]「其方もはけ口(グチ)何事もまぶと見える」(出典歌舞伎入間詞大名賢儀(1792)二つ目)
  4. 感情の放出される先。
    1. [初出の実例]「飴屋は老功。〈略〉小児の捌口(ハケクチ)へ水を向ける」(出典:日本橋(1914)〈泉鏡花〉四)

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