掃除山遺跡(読み)そうじやまいせき

日本歴史地名大系 「掃除山遺跡」の解説

掃除山遺跡
そうじやまいせき

[現在地名]鹿児島市下福元町

錫山すずやま山系から東に延びる丘陵先端部、標高約六〇―八〇メートルに立地。縄文時代草創期を中心とする遺跡で、平成二年(一九九〇)から翌三年まで発掘調査が行われた。薩摩火山灰層(約一万一千年前)の下から多量の土器石器竪穴住居跡などが検出された。遺構・遺物分布は平坦地と南向きの斜面に限られている。住居跡は傾斜面で二軒検出された。いずれも片側だけに落込みをもつ形態で、これは自然状態のシラス斜面に多くみられる凹地に類似するため、自然地形を利用したとも考えられている。プランは楕円形を呈し、長径は一号住居跡が四・六メートル、二号住居跡が五・五メートルを測る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む