排悶(読み)ハイモン

デジタル大辞泉 「排悶」の意味・読み・例文・類語

はい‐もん【排×悶】

心のもだえを晴らすこと。憂さ晴らし。
号泣涕涙その他凡て自然の許す限りの―的手段を尽したる後」〈漱石・倫敦塔〉

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精選版 日本国語大辞典 「排悶」の意味・読み・例文・類語

はい‐もん【排悶】

  1. 〘 名詞 〙 心中のもだえを晴らすこと。うさばらし。
    1. [初出の実例]「おもひやりは古語に於ては排悶の義にして」(出典:明六雑誌‐一三号(1874)想像論〈津田真道〉)
    2. [その他の文献]〔杜甫‐江亭詩〕

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普及版 字通 「排悶」の読み・字形・画数・意味

【排悶】はいもん

憂いをはらう。宋・陸游春日〕詩 排悶、兒と小句を聯(つら)ね 破閑、客を留めて枯棋を戰はす

字通「排」の項目を見る

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