掛け子(読み)カケコ

精選版 日本国語大辞典 「掛け子」の意味・読み・例文・類語

かけ‐ご【掛子・掛籠】

  1. 〘 名詞 〙
  2. (ひつ)や箱の内部二段とし、内部の箱を外の縁(ふち)にかけてつり下げる箱。
    1. [初出の実例]「御衣櫃(みぞびつ)あまたかけごに入れて」(出典源氏物語(1001‐14頃)総角)
  3. ( が外箱の底の部分を見えないようにしてあるところから ) 本心を打ち明けないこと。隔て心や偽りの心。
    1. [初出の実例]「なふいかにははうへさま、けいしけいほのそのなかで、なかにかけこをなさるるぞ」(出典:説経節・説経苅萱(1631)中)
    2. 「其様にお前の心にかけごが有りや」(出典:歌舞伎・伊勢音頭恋寝刃(1796)三幕)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む