掻餠(読み)かいもちい

精選版 日本国語大辞典 「掻餠」の意味・読み・例文・類語

かい‐もちい ‥もちひ【掻餠】

〘名〙 (「かい」は「かき」の変化した語。「掻練(かいねり)の餠」の意かという) 糯米(もちごめ)の粉、米粉、粟粉、小麦粉を水で掻き捏(こ)ねたものを餠のようになるまで煮たもの。糯米を煮て、ただ握り、餡または黄粉(きなこ)をつけたものや、中世以降はそばがきをもいう。かいもち。
※宇治拾遺(1221頃)一「僧たち、宵のつれづれに、いざ、かいもちいせんといひけるを」

かい‐もち【掻餠】

※宇治拾遺(1221頃)一「児のかいもちするに空寝したる事」
狂歌古今夷曲集(1666)九「蕎麦(そば)掻餠(カイモチ)出ける座にてよめる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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