米粉(読み)コメコ

デジタル大辞泉 「米粉」の意味・読み・例文・類語

こめ‐こ【米粉】

米を粉末にしたもの。こめのこ。
[類語]米粉べいふん糝粉白玉粉

べい‐ふん【米粉】

米を粉にしたもの。こめのこ。
[類語]米粉こめこ糝粉白玉粉

ビーフン【米粉】

《〈中国語〉》米の粉で作った白くて細い乾燥めん

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共同通信ニュース用語解説 「米粉」の解説

米粉

主食用のコメ余り解消や食料自給率向上のため、農林水産省は米粉用米の生産に補助金を出し、推進している。米粉で作ったパンや麺はモチモチとした食感が特徴。油の吸収率小麦粉より低く、揚げ物のサクサク感が長く続きやすい。米粉用米の生産は2010年に決めた計画で20年までに50万トンに増やす目標を立てたが、消費が伸びておらず、15年の計画では25年までに10万トンに目標を下げた。16年産の主食用米は約749万トン。農水省が生産を後押しする飼料用米は16年産で約48万トンの計画だが、米粉用米は2万トンに満たない。

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精選版 日本国語大辞典 「米粉」の意味・読み・例文・類語

べい‐ふん【米粉】

  1. 〘 名詞 〙 米粒をすりつぶして粉としたもの。こめのこ。とりこ。こめこ。
    1. [初出の実例]「造雑物法〈略〉米粉料米一石得二石」(出典延喜式(927)三三)
    2. [その他の文献]〔急就篇‐芬薫脂粉膏沢筩・注〕

こめ‐こ【米粉】

  1. 〘 名詞 〙 米を砕いて粉末にしたもの。米粒を碾(ひ)いて粉にしたもの。こめのこ。べいふん。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「米粉」の意味・わかりやすい解説

米粉
びいふん

粳米(うるちまい)を粉にして麺(めん)の状態にしたもので、一見はるさめに似ている。中国福建(ふっけん)省の厦門(アモイ)、台湾の新竹(しんちく)などが主産地である。日本では、ビーフンともいっているが、中国読みでは米粉(ミーフエン)である。

 ビタミン類はほとんどゼロに等しいが、小麦粉でつくった麺とは一種異なった風味があるので、日本では広く愛好されて炒菜(チャオツァイ)、湯菜(タンツァイ)として食べる。代表的な炒米粉(チャオミーフエン)の作り方は、鍋(なべ)の熱湯中に米粉を入れ、しなやかになったらすぐ網にすくい取り、水分をきる(ゆですぎないこと)。豚肉のせん切りをショウガ、ネギのみじん切りとともに炒(いた)め、タケノコシイタケニンジン、ピーマン、もやしなどの野菜を加えて塩、酒、しょうゆで味をつけ、スープをすこし加えて伸ばし、最後に米粉を入れ炒める。皿にとり、酢を添えて供するが、トウガラシを入れてぴりっとさせるのもよい。

[野村万千代]

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「米粉」の解説

ビーフン【米粉 (中国)】

中国南部や台湾などで用いられる、うるち米の粉で作った白くて細い乾燥麺。熱湯でもどして、炒めたりスープに入れたりする。

出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報

普及版 字通 「米粉」の読み・字形・画数・意味

【米粉】べいふん

米の粉。

字通「米」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の米粉の言及

【糝粉】より

…うるち米を水洗いして乾燥したのち粉にしたもの。新粉とも書き,米粉(こめこ)と呼ぶこともある。普通品を並新粉,きめの細かい上質品を上新粉,上用粉と呼ぶことも多い。…

【製粉】より

…米は胚乳が硬いためロール製粉では十分な微粉化ができない。このため吸水させ,胚乳を十分柔らかくしてから,杵でつく製粉や加水しながら石臼で磨砕する方法などで米粉を製造している。小麦粉【柴田 茂久】。…

※「米粉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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