揖譲(読み)ユウジョウ

デジタル大辞泉 「揖譲」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐じょう〔イフジヤウ〕【×揖譲】

拱手きょうしゅして、へりくだること。古代中国作法
天子の位を譲ること。禅譲

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「揖譲」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐じょう イフジャウ【揖譲】

〘名〙
両手を前で組み合わせて礼をし、へりくだること。古く中国で客と主人とが会うときの礼式。また、会釈してゆずること。謙虚で温和なふるまいなどにいう。
聖徳太子伝暦(917頃か)上「大古之時、聖人揖譲」 〔論語八佾
② 天子の位を譲ること。特に、その位を子孫であるなしにかかわらず、徳の高い者に譲ること。禅譲。
続日本紀‐霊亀元年(715)九月庚辰「昔者揖譲之君、旁求歴試」 〔孔叢子‐居衛〕

いつ‐じょう ‥ジャウ【揖譲】

〘名〙 人に会釈して譲ること。ゆうじょう。〔書言字考節用集(1717)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「揖譲」の読み・字形・画数・意味

【揖譲】ゆうじよう(いふじやう)

賓主相見の礼。〔漢書、礼楽志〕揖讓して天下治まるとは、禮樂の謂(いひ)なり。

字通「揖」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android