(読み)サン

デジタル大辞泉 「撒」の意味・読み・例文・類語

さん【撒】[漢字項目]

人名用漢字] [音]サン(慣) サツ(漢) [訓]まく
ばらまき振りかける。まく。「撒水さんすい・さっすい撒布さんぷ・さっぷ
[補説]「」を代用字とすることがある。
難読弥撒ミサ

さつ【撒】[漢字項目]

さん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「撒」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 15画

[字音] サン・サツ
[字訓] まく

[字形] 形声
声符は散(さん)。散は筋肉をうちほぐす意。ものをまき散らすことを撒という。韓の詩〔月〕に、「星は沙を撒くが如くに出づ」の句がある。撒帳婚礼の祝物を撒くもので、銭や菓子・豆などを撒いた。

[訓義]
1. まく、まき放つ。
2. なげる、なげはなつ、なげうつ。

[古辞書の訓]
立〕撒 ケモノ・サク・シリゾク・カク 〔字鏡集〕撒 ツラヌ

[語系]
撒satは散・sanと声義近く、散・はうちほぐすこと、撒はそれをまきちらす意である。

[熟語]
撒塩撒科・撒壊・撒歓撒嬌撒金撒沙撒暫撒手・撒撒水撒数撒扇撒銭撒袋撒痴・撒帳・撒殿・撒豆・撒撒撥・撒撒布撒野・撒和

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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