擬古詩集(読み)ギコシシュウ(その他表記)Odi barbare

デジタル大辞泉 「擬古詩集」の意味・読み・例文・類語

ぎこししゅう〔ギコシシフ〕【擬古詩集】

原題、〈イタリアOdi barbare》イタリアの詩人・古典学者、カルドゥッチ詩集。自作詩のほかクロプシュトックプラーテンら、ドイツ詩人の作品翻訳を収める。初版は1877年から1889年に、3分冊で刊行決定版は1893年の刊行。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「擬古詩集」の意味・わかりやすい解説

擬古詩集
ぎこししゅう
Odi barbare

イタリアの詩人カルドゥッチの詩集。1877~89年、3回に分けて刊行。1893年に決定版刊行。52編の自作詩と、ドイツの詩人クロプシュトックおよびプラーテンの詩の翻訳5編を収める。歴史に題材を求め、ギリシアラテンの古典詩の韻律を取り入れながら、風景やできごと描写を通じて、詩人の古代に対する夢想や、限りある生命の悲しさが、静かな緊張をはらんだ表現で歌われている。

[川名公平]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android