擾擾(読み)じょうじょう

精選版 日本国語大辞典 「擾擾」の意味・読み・例文・類語

じょう‐じょう ゼウゼウ【擾擾】

〘形動タリ〙 みだれるさま。みだれておちつかないさま。ごたごたしているさま。紛々(ふんぷん)
正倉院文書‐天平勝宝八年(756)六月二一日・東大寺献物帳「遂使擾々群生、入寂滅之域」
別天地(1903)〈国木田独歩〉上「擾々(ゼウゼウ)たる浮世煩累を絶ち」 〔荘子天道

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デジタル大辞泉 「擾擾」の意味・読み・例文・類語

じょう‐じょう〔ゼウゼウ〕【××擾】

[ト・タル][文][形動タリ]乱れて落ち着かないさま。ごたごたするさま。
「文を求むる者、銭を乞う者、―として絶えざりき」〈秋水・兆民先生〉

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普及版 字通 「擾擾」の読み・字形・画数・意味

【擾擾】じようじよう(ぜうぜう)

多くてみだれる。紛紛。〔列子、周穆王〕今、頓(には)かに(し)りて、數十年來の存得失、哀樂好惡、擾擾として(ばんしよ)る。

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