デジタル大辞泉 「擾」の意味・読み・例文・類語 じょう【擾】[漢字項目] [音]ジョウ(ゼウ)(漢)入りみだれる。みだす。騒がしい。「擾擾・擾乱/騒擾・紛擾」 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「擾」の意味・読み・例文・類語 じょうゼウ【擾】 〘 名詞 〙 乱雑になること。入り乱れてごちゃごちゃになること。さわがしいこと。[初出の実例]「及帰京、毎人必問介石南嶠二子。頗厭其擾」(出典:随筆・山中人饒舌(1813)上) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「擾」の読み・字形・画数・意味 擾18画(異体字)21画 [字音] ジョウ(ゼウ)・ドウ(ダウ)[字訓] みだれる[説文解字] [金文] [字形] 形声正字はに作り、(どう)声。擾は俗字。〔説文〕十二上に「煩なり」とあって、煩乱をいう。は手足をあげて舞い躍る形。酒を飲んで乱れさわぐことを(どう)という。憂は喪に服する人の形であるから、声義ともに異なる字である。[訓義]1. みだれる、みだす。2. わずらわす、わずらう。3. したがう、ならす、なれる。4. やすんずる、やすらか、やわらか。[古辞書の訓]〔名義抄〕擾 ミダル・ワヅラフ・ワヅラハシ・ナヤマス・アソブ・カキコナス・イソグ・ホル・ホレタリ・ナヅク・シタガフ・オブル・コナス・イタク・カク・チラス[熟語]擾怨▶・擾化▶・擾害▶・擾畜▶・擾狎▶・擾索▶・擾雑▶・擾柔▶・擾順▶・擾馴▶・擾攘▶・擾擾▶・擾綏▶・擾世▶・擾奪▶・擾▶・擾動▶・擾反▶・擾煩▶・擾紊▶・擾服▶・擾▶・擾弊▶・擾民▶・擾乱▶・擾累▶[下接語]雲擾・擾・驚擾・群擾・喧擾・誼擾・攻擾・荒擾・耗擾・寇擾・惶擾・攪擾・忽擾・雑擾・柔擾・馴擾・撓擾・侵擾・震擾・沮擾・擾・騒擾・躁擾・煩擾・紛擾・奔擾・憂擾・竜擾・労擾 21画(異体字)擾18画 [字音] ドウ(ダウ)[字訓] みだれる・ほえる[説文解字] [字形] 形声声符は(どう)。を〔説文〕五下に「貪獸なり。一に曰く、母猴なり」とし、十上には「(だうかう)なり」、次条に「は犬して吠(がいばい)するなり」とあって、犬が吠えたてることをいうとする。は母猴の象ではなく、舞容の象、はその声義を承ける字である。獣が狂うようにさわぎ、ほえたてる意の字と思われる。字はまた擾に作る。銀雀山漢墓出土の竹簡〔孫子兵法、行軍〕に「軍(擾)(みだ)るるは、將重からざればなり」とみえる。[訓義]1. みだれる、さわぐ、おどろく。2. ほえる、ほえたてる。3. ぬぐう、ぬる。[古辞書の訓]〔名義抄〕・ マタ[語系]・nuは同声。憂iuは声近く、・をまた・擾に作ることがある。憂は服喪の人の象で、悲しんで擾れる意がある。柔njiuも声義に関係のある語である。[熟語]雑▶・人▶ 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報