デジタル大辞泉
「故郷へ錦を飾る」の意味・読み・例文・類語
故郷へ錦を飾・る
故郷を離れていた者が、立身出世して晴れがましく故郷へ帰る。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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こきょう【故郷】 へ 錦(にしき)を飾(かざ)る
- 故郷をはなれていた者が、出世して故郷に帰る。故郷へは錦の袴を着て帰る。
- [初出の実例]「故郷へ帰るも今は恥ならず錦にまさるすみ染の袖 故郷にはにしきをかさるといふ事を、よみ給ひける哥とおぼえて、いとたうとし」(出典:咄本・狂歌咄(1672)三)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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故郷へ錦を飾る
社会的に成功して、故郷へと帰ること。
[使用例] 戻ってきた甚作は、〈略〉お医者さまになっていたのだ。〈略〉彼は故郷に錦を飾ったのである[北杜夫*楡家の人びと|1962~64]
[由来] 「[梁書]―柳慶遠伝」に出て来ることばから。六世紀初め、南北朝時代の中国でのこと。梁王朝を開いた武帝は、大臣の柳慶遠をとても信頼していました。柳慶遠が出身地の中国西部の長官として赴任するときには、「そなたが『錦を衣て郷に還る(豪華な衣服を着て故郷へと帰る)』ことになったから、私は西の方の政治については何の心配もない」と言って送り出したということです。日本では、ふつうは「故郷へ(に)錦を飾る」の形で使われます。
出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報
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故郷へ錦を飾る
立身出世を遂げて故郷に帰る。
[使用例] この我が儘は許して下さい、今にきっとりっぱな人間になって、故郷に錦を飾りますから[山田清三郎*小さい田舎者|1926]
[解説] 古くは「錦を着て帰る」といい、「錦を飾る」となるのは江戸中期以降のようです。
[類句] 錦を着て故郷へ帰る/帰るには錦着て行く
出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報
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