梁書(読み)リョウショ

デジタル大辞泉 「梁書」の意味・読み・例文・類語

りょうしょ〔リヤウシヨ〕【梁書】

中国二十四史の一。南朝4代の歴史を記した書。太宗勅命により姚思廉魏徴らが撰。629年成立。本紀6巻・列伝50巻の全56巻から成り、志・表を欠く。

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精選版 日本国語大辞典 「梁書」の意味・読み・例文・類語

りょうしょリャウショ【梁書】

  1. 中国の正史の一つ。二十五史の一つ。五六巻。唐の太宗の時、姚思廉等奉勅撰。貞観三年(六二九)成立。本紀六巻・列伝五〇巻からなる。南朝梁の歴史を記したもので、梁の国史を基に他の六朝史書駢儷体(べんれいたい)に対して古文で書かれている。

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「梁書」の解説

梁書
りょうしょ

中国南朝の梁(502~557)の興亡を扱う正史。56巻。姚察(ようさつ)が陳朝のもとで編纂を開始し,その死後姚思廉(ようしれん)が隋・唐両朝のもとでこれを継承完成。それまでに編纂された梁の史書は参照されたらしいが,すべて散逸。「史記」以来の体裁によるが本紀・列伝のみ。東夷倭伝には,卑弥呼(ひみこ)の宗女臺(台)与(とよ)(壹与(いよ))が王となったことや,倭の五王讃・彌(み)・済・興・武のことが記されている。中華書局刊。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「梁書」の意味・わかりやすい解説

梁書
りょうしょ
Liang-shu

中国,南朝の正史。唐の姚思廉撰。 56巻。貞観 10 (636) 年頃成立。記述は公平で,引用文以外は叙事に適した古文を用いている。梁代の研究に最も重要な書物である。

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