教院(読み)きょういん

精選版 日本国語大辞典 「教院」の意味・読み・例文・類語

きょう‐いんケウヰン【教院】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 禅宗寺院以外の、教宗の寺院の総称教相建前とする教宗の、経文義理を研究する道場のこと。教寺
    1. [初出の実例]「覚和尚の住裏に道士観・尼寺・教院等を掃除して」(出典:正法眼蔵(1231‐53)行持上)
  3. 明治維新後、教導職を養成した講習所。
    1. [初出の実例]「神道諸宗教院の儀は其専門又は補助を区別し大教院に於て其学制の大略を可定置事」(出典:教部省達‐明治六年(1873)四月二三日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の教院の言及

【大教宣布】より

…同年新たに設置された教部省の下に教導職を置き,神官,僧侶,民間宗教の教師等に兼任させ,また布教の規準として〈三条の教則〉を定めた。さらに教導職の教育・布教機関として教院(大教院,中教院,小教院)を設けて大規模な国民教化運動を展開した。このように,この政策は宣教使時代と教導職時代の2期に区分されるが,実質的な意味をもったのは後者の時代で,また内容的にも〈啓蒙〉的側面をも持った幅の広いものであった。…

※「教院」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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