大略(読み)タイリャク

デジタル大辞泉 「大略」の意味・読み・例文・類語

たい‐りゃく【大略】

1 (副詞的にも用いる)
㋐大体の内容。あらまし。概略。「経緯の大略を述べる」
㋑数量や程度のおおざっぱなところ。おおよそ。大体。「被害は大略一億円にのぼる」
2 すぐれた知恵とはかりごとがあること。
「素意―の人なければ、比道かく速かに開くべからず」〈菊池寛・蘭学事始〉
[類語]凡そ・おおよそ・あらまし・概略・大約・大要・大体・一通り・一応・一般・全般に・総じて・概して・多く・おしなべて・おおむね・大概・普通・通例・通常・一体に・総体・広く・遍く・概要・大筋・概括・粗筋・大意・大綱・概況・大枠・あらかた・輪郭・アウトライン・縮図・レジュメ・抄録・摘要・提要・梗概・ほとんど・大部分・大方・大抵・大半・大多数・絶対多数・九分通り・十中八九・九分九厘・百般・万般・多数・数多・無数・あまた・通じて・ほぼ・約・大ざっぱ・大づかみ・アバウト・一概に・なべて・ざっと・足かけ・胸算用・懐勘定・見積もり・目算・推算・ざっくり・粗い・粗っぽい・粗削り・粗放・粗略・粗雑・粗笨そほん・雑・おおまか・丼どんぶり勘定・ラフ・粗らか・目分量

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精選版 日本国語大辞典 「大略」の意味・読み・例文・類語

たい‐りゃく【大略】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 ( 副詞的にも用いる )
    1. ① 細部にまでわたって網羅はしていないが、一通りは含んでいる状態。完全にではないが、内容の十中八九までおおうさま。だいたい。概略。ほとんど。
      1. [初出の実例]「摂政殿仰云、旧御調度与二御屏風一可二申定一歟如何、大略被レ定云々」(出典:後二条師通記‐寛治二年(1088)一〇月二一日)
      2. 「わたくしにもたいりゃくよめます」(出典:日本読本(1887)〈新保磐次〉初歩)
      3. [その他の文献]〔孟子‐滕文公・上〕
    2. ② 数や程度ははっきりしないが、大体のところ。おおよそ。
      1. [初出の実例]「仰事云、大略六日可レ候之由候二御気色一云々」(出典:後二条師通記‐寛治七年(1093)五月四日)
      2. 「連歌大略こまやかなる事を先として」(出典:吾妻問答(1467頃))
    3. ③ 数えあげる中の大多数。とりあげた物事の全量の大部分。あらかた。
      1. [初出の実例]「又難二憲栄所レ申之日一、所レ陳有レ理、又問二憲栄一、申旨無理、大畧閉口、為二泰親一被レ嘲」(出典:台記‐康治二年(1143)一一月一一日)
      2. 「御一門達 大略(リャク)腹切せ給と聞ければ」(出典:太平記(14C後)一〇)
  2. [ 2 ] ( 形動 ) すぐれた知略。また、遠大なはかりごとを有するさま。大器量。
    1. [初出の実例]「素意大略の人なければ、此道かく速かに開くべからず」(出典:蘭学事始(1921)〈菊池寛〉八)
    2. [その他の文献]〔漢書‐武帝紀・賛〕

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普及版 字通 「大略」の読み・字形・画数・意味

【大略】たいりやく

あらまし。また、すぐれた智略。〔史記、食其伝〕沛慢にして人を易(あなど)るも、大略多し。

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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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