デジタル大辞泉
「文字鎖」の意味・読み・例文・類語
もじ‐ぐさり【文字鎖】
1 和歌などの修辞法の一。句の終わりの文字を次の句の頭に置いて、鎖のように続けていくもの。仮名鎖。また、定められた語句を1音ずつ各句の頭において詠むもの。
2 女子の遊戯の一。一人が古歌を詠むと、次の者はその歌の末尾の音が最初にある別の古歌を詠み、これを順次続けていくもの。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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もじ‐ぐさり【文字鎖】
- 〘 名詞 〙
- ① 和歌などの修辞法の一つ。句の終わりの文字と同じ文字を次の句の頭に置いて、鎖のように連ねるもの。また、定められた語句を一音ずつ各句の頭に置いてよむもの。
- [初出の実例]「弘徽殿女御歌合に、花かうじ・しらまゆみといへる文字ぐさりを、歌の句のかみにすゑて折句の歌によませられける」(出典:古今著聞集(1254)五)
- ② 女子などの遊びの一つ。一人が古歌をよむと、次のものが、その歌の末尾の音を頭に置いた古歌をよみ、これを順次続けてゆくもの。
- [初出の実例]「古今より初めて、用に立つべき歌をいか程も覚えて、幼きどち、文字ぐさりと云ふ事をもして」(出典:吾妻問答(1467頃))
- ③ =もじうつり(文字移)
- [初出の実例]「句うつりの文字ぐさりのすべやうにききよくて、なびなびと有やうに、ふしをば付るなり」(出典:音曲声出口伝(1419))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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