文脇遺跡(読み)ふみわきいせき

日本歴史地名大系 「文脇遺跡」の解説

文脇遺跡
ふみわきいせき

[現在地名]袖ケ浦市野里

まつ川右岸の標高約四〇メートルの台地上に立地する。昭和六三年(一九八八)から平成元年(一九八九)にかけて約一万六〇〇〇平方メートルを調査。弥生時代終末期前後の大集落であり、同期を中心とする竪穴住居跡は四〇〇軒を超える。注目されるのは数基の群集からなる土壙(木棺)墓群のうち一基から小銅鐸・水晶製切子玉・琥珀玉・ガラス小玉・鉄製品・土製品が出土したことである。時期を確定する土器の出土はなかったものの、おそらくは集落と同時期の所産と考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android