斎尾廃寺(読み)さいのおはいじ

日本歴史地名大系 「斎尾廃寺」の解説

斎尾廃寺
さいのおはいじ

[現在地名]東伯町槻下

斎尾集落の南西加勢蛇かせいち川東岸のなだらかな丘陵に位置する。七世紀後半に建てられたと推定される寺院跡。塔跡・金堂跡・講堂跡の基壇・礎石がよく残り、斎尾廃寺跡として国の特別史跡に指定されている。これまでに部分的な調査が数度行われている。寺域は溝によって区画され、規模は東西約二〇〇メートル・南北約一六〇メートル。伽藍配置は金堂の西に塔を置く法隆寺式であるが、金堂の背後に講堂を置いており、やや変則的である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android