最新 地学事典 「斜視投影法」の解説
しゃしとうえいほう
斜視投影法
clinographic projection
結晶形態の投影法の一種。三次元の結晶の形態を二次元の紙面上に描き,結晶軸・晶帯の関係,対称の要素,面の位置関係や面角などの記録を一つの図で伝えるために用いられてきた。ふつう結晶軸はc軸を上下,a軸を前後,b軸を右(正の方向)左に表すが,結晶図を描く場合,このままでは上下や左右の面はまったく隠れてしまう。結晶図としては,結晶をこの位置から左へ1/3(18°26′),下へ1/9(6°23′)または1/6(9°28′)回転させたものが正規の位置の結晶図として用いられるようになった。つまり結晶を斜め右上から見下ろした形で示される。視点は無限遠点なので結晶で平行な稜は図上でも平行である。
執筆者:高野 幸雄
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

