無線LAN(ラン)のセキュリティ規格。無線LAN製品の普及と相互接続性検証のための業界団体、Wi-Fi Alliance(ワイファイアライアンス)が提唱したもの。Wi-Fi protected accessの略。
初期に利用されていた無線LANのセキュリティ規格であるWEP(ウェップ)に脆弱(ぜいじゃく)性がみつかったため、その後継規格として開発された。WPAを改良した規格としてWPA2があり、2015年時点ではセキュリティ規格の主流となっている。WPAやWPA2で採用されている暗号化アルゴリズムに、TKIP(ティーキップ)とAESがある。いずれも一定時間ごとに暗号鍵(かぎ)を変更する方式を採用しているが、TKIPよりもAESがより強固な暗号方式とされる。WPAではTKIPが必須でAESの採用も可能であり、それぞれWPA-TKIP、WPA-AESと表すが、TKIPが主であるため、WPA=TKIPとみなす場合もある。一方、WPA2ではAESが使われ、一部でTKIPも採用できるようになっている。それぞれWPA2-TKIP、WPA2-AESと表す。これらのなかでもとくにWPA2-AESの安全性が高いとされる。
暗号鍵は通信中に自動変更されるが、最初のアクセスなどでは共通のIDやパスワードなどを入力して接続する必要がある。これをPSK(プリ・シェアード・キー)という。WPAやWPA2を利用するには必須であるため、WPAやWPA2をWPA-PSKやWPA2-PSKと表すこともある。
[編集部]
アメリカ合衆国の雇用促進局Works Progress Administrationの略称。ニューディール政策の一環として1935年5月に設立された。連邦政府の失業救済機関であるが,従来の失業対策が救済支出に力点がおかれていたのに対し,雇用の促進を直接意図したところに特色があった。空港や道路の建設など,景気刺激策として重要な役割を果たしたが,さらに各種の学術・芸術・演劇関係のプロジェクトを企画して注目を集めた。
執筆者:新川 健三郎 とりわけ美術関係では,ニューディール政策下で四つの美術家救済計画がたてられた。そのうちWPAのもとで1935年から43年まで遂行された連邦美術計画Federal Art Project(略称FAP)は,WPA設立に先立ち1933年12月から6ヵ月間実施された公共美術計画Public Works of Art Project(略称PWAP)とともに,最も成果を挙げている。両者とも,仕事を求める美術家を動員して全国の公共的な場所に壁画や彫刻を作らせるというもので,後者はそのほかに美術教育なども行った。その結果,美術の未曾有の普及がみられたうえ,美術家と社会との緊密な連帯意識が生まれた。
→ニューディール
執筆者:桑原 住雄
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出典 (株)朝日新聞出版発行「パソコンで困ったときに開く本」パソコンで困ったときに開く本について 情報
…アメリカン・シーン・ペインティング)。こうしたナショナリズム的傾向は,大恐慌(1929)後実施されたニューディールの一環であるWPA(事業促進局)の美術計画(公共建造物の壁画制作促進など)に流れこんでいった。またリトアニア出身のベン・シャーンらの社会派,アルメニア出身のA.ゴーキーらの前衛的傾向も存在した。…
※「WPA」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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