新人画会(読み)しんじんがかい

世界大百科事典 第2版の解説

しんじんがかい【新人画会】

太平洋戦争中に活動した洋画家のグループ。1943年4月,美術文化協会に属する靉光麻生三郎糸園和三郎井上長三郎寺田政明,二科会の松本竣介ノバ(NOVA)の鶴岡政男独立美術協会大野五郎が集まって結成した。すでに社会は戦時色一色に塗りこめられ,美術界にも戦争遂行へ協力が求められて従事する画家が多く,戦意昂揚のためのいわゆる戦争画が盛んに描かれていた。そうした状況の中で,これらの画家たちは,市民としての立場守り,表現に人間性を失うまいとして結束した。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内の新人画会の言及

【麻生三郎】より

…福沢一郎を中心に結成されたシュルレアリスムのグループ〈美術文化協会〉に参加して,内省的な自画像を発表する。戦時下にあって作家的良心を貫く〈新人画会〉の結成にも加わって抵抗の姿勢を保持。戦後は灰褐色の独特のマチエールで孤独な人間像を描く。…

※「新人画会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

感染症指定医療機関

感染症予防法で規定されている感染症の中で、危険性が高く特別な対応が必要な感染症の患者を治療する医療施設。特定感染症指定医療機関(1・2類感染症および新感染症患者)、第一種感染症指定医療機関(1・2類感...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android