新寺村(読み)につてらむら

日本歴史地名大系 「新寺村」の解説

新寺村
につてらむら

[現在地名]大河原町新寺

つつみ村の北東、東面のみが開けた丘陵山間にあり、東は小山田おやまだ村、北西刈田かつた矢付やづき(現蔵王町)。天文七年(一五三八)の段銭古帳に「五くハん文 につ寺」とみえ、同二二年集成の晴宗公采地下賜録によれば、同一一年まで新寺にあった光明寺の所領が、養雲寺に永代寄進され、「につてらの内飯つか分、一かなや、一あふら屋しき、一ふたさく」などの段銭免除の権利が萱場雅楽允に与えられた。


新寺村
にいでらむら

[現在地名]佐原市新寺

下総台地北端部、東流する大須賀おおすか川右岸に位置し、玉造たまづくり村の丘陵の北側の低地にある。玉造村の枝郷(元禄郷帳・天保郷帳)。慶長四年(一五九九)の矢作領検地の際には玉造村の枝村として同村に含まれていた(「部冊帳」伊能家文書)寛文(一六六一―七三)と推定される国絵図に村名はみえないが、元禄一三年(一七〇〇)頃の下総国各村級分では高三五石余、幕府領と旗本近藤領の相給で、寛文―元禄の間に分村したと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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