日本歴史地名大系 「新東京国際空港第6遺跡」の解説 新東京国際空港第6遺跡しんとうきようこくさいくうこうだい6いせき 千葉県:成田市駒井野村新東京国際空港第6遺跡[現在地名]成田市木の根栗山(くりやま)川水系と根木名(ねこな)川の分水嶺、標高約四〇メートルの台地上にある旧石器時代―縄文時代の遺跡で、縄文時代を主とする。空港建設に伴い昭和五二年度に発掘調査が実施された。縄文時代の遺構は早期前半―後期の竪穴遺構一〇基、炉穴・焼土遺構一五基、土坑など四四基と遺物包含層からなり、遺物は土器・土製品が約二万四千四〇〇点、石器は石斧・礫器・石鏃などを主として五二七点出土した。出土品の大半は早期の撚糸文系に属し、そのうち後半期の沈線文を主文様とする土器群と土偶が初出の事例として注目された。とくに土器群は撚糸文系からより複雑な文様構成をとる沈線文系への移行過程を型式学的に埋める資料とされ、新たに木の根式として型式設定された。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by