六訂版 家庭医学大全科 「新生児けいれん」の解説
新生児けいれん
しんせいじけいれん
Neonatal convulsions
(子どもの病気)
どんな病気か
けいれんは体の一部が発作的に
原因は何か
新生児けいれんはその原因に何らかの基礎疾患がある場合が多く、
原因としては
症状の現れ方
大脳が未熟なため、微細発作(目の凝視、まばたき、口をもぐもぐさせる、自転車のペダルをこぐような動きなど)という特殊なけいれんを起こします。そのほか、間代性けいれん(主に成熟児)や強直性けいれん(主に未熟児)も認めます。
睡眠時のぴくつきや、自動運動(暗がりでの眼の錯覚による動き)との区別も重要です。
検査と診断
ただちに体温、呼吸、心拍などのモニター管理を行い、血糖、電解質、アンモニア、ビリルビン、CRPなどの血液検査や
治療の方法
基礎疾患の治療と抗けいれん薬の投与を行います。抗けいれん薬としてはフェノバルビタール(フェノバール)、ミダゾラム(ドルミカム)、ジアゼパム(セルシン)、リドカイン(キシロカイン)などがあります。
病気に気づいたらどうする
けいれんの形態を観察し、持続時間を計ります。同時に医療機関にただちに連絡し、小児科医の診察を受けてください。
和田 雅樹
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報