日本歴史地名大系 「新石町」の解説 新石町しんこくちよう 栃木県:宇都宮市宇都宮城下新石町[現在地名]宇都宮市小幡(おばた)一丁目・伝馬町(でんまちよう)北は本郷(ほんごう)町・小幡町、東は伝馬町、南は材木(ざいもく)町に接する日光街道筋の町人町。初め池上(いけかみ)町の内であったがのち分れて、元和五年(一六一九)下(しも)町の米穀商三軒が移住したため西石町となり、その後新石町となったという。宇都宮史に「当町元寺前町と言は大運寺の寺の門前町の由、大運寺入口、西原へ廻し塞ぎて西石町といふ。後に今の名ニ改、伝馬町の別レ町也」とある。門前町であったのは元和以前のことと思われる。安永七年(一七七八)の石町穀座由緒書(青木益治文書)および天保一四年(一八四三)の石町桝頭青木仁兵衛差上書(同文書)によれば、元和年間本多正純による城下町の割替えにより問屋場が伝馬町に立てられたため、問屋場と穀座が遠くては不自由であるという理由で、寺前町へ穀座の出店を出し、石町の指示のもとに商売させるよう命じられた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by