新靺鞨(読み)しんまか

精選版 日本国語大辞典 「新靺鞨」の意味・読み・例文・類語

しんまか【新靺鞨】

  1. 新靺鞨〈舞楽図譜〉
    新靺鞨〈舞楽図譜〉
  2. 雅楽曲名高麗(こま)楽の一つ壱越(いちこつ)調。小曲。四人舞の平舞。〔二十巻本和名抄(934頃)〕
    1. [初出の実例]「催馬楽・朗詠などはてて、散手・新靺鞨・其駒などにをよびける」(出典:古今著聞集(1254)三)

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改訂新版 世界大百科事典 「新靺鞨」の意味・わかりやすい解説

新靺鞨 (しんまか)

雅楽,舞楽の曲名。高麗(こま)楽にふくまれ高麗壱越(いちこつ)調。四人舞の文ノ舞(平舞)。番舞(つがいまい)は《採桑老(さいそうろう)》。この曲用の別装束を着,唐冠(とうかんむり)をかぶり,笏を手に下鞘(しもざや)を腰につけて舞う。4人の舞人のうち上位の2人は赤い袍(ほう)を,あとの2人は緑の袍を着る。舞人が2人ずつ並んで舞台に上ったり,正座して再拝したり,横向きに臥せるなど他の舞にみられない珍しい動きをする。新靺鞨国から伝わった舞という。演奏次第は高麗小乱声-高麗乱声(登場)-小音取(こねとり)-当曲(唐拍子,当曲舞)。当曲のうちに退場
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